128.病院のおばあちゃんたち・・

母が入院している病院、4Fの整形外科には、同じような年頃のおばあちゃんたちが、同じような転倒骨折で入院している。
母もそうだったけど、1度ならず、退院しては、また病院の同じ場所に戻ってくるということをくり返す人も多い。おばあちゃんたち、一様に、しわが深くなって辛そうな顔、耐えている様子を見ていると、なんとも複雑な気持ちになる。
仕方がないことと諦めて、病院通いをしているうち、1度だけ、お風呂場でシャンプーをしている時、突然に、どうしょうもなく、こらえきれず・・思いっきりシャワーのお湯を頭からぶっかけながら、ワァーワァーと声をあげて号泣してしまったことがある。
どうして、人は年をとるんだろうか・・無邪気な子供の時も、ピチピチお肌きれい・・と言われた時もあったろうに・・年をとってしまってまで、苦痛なことにであってしまうのかと思うと、ただ無性に切なくなってしまった。
おばあちゃんたちは、人生の荒波を乗り越えてきたせいだろうか?良い意味で、皆、個性豊か。ある意味、頑固で、わがままで・・看護師さんを困らせる人も多い。
暴言を吐いたり、手や足まで出す暴力的なおばあちゃんがいたり。
全然、家族に来てもらっていない人も多い。着替えがなくなったら、看護師さんが電話をかけて、やっと洗濯物を持って帰るらしい・・それも、いつ来たかさえも分からないという。
ベッドの傍で、洗濯物一つから喧嘩をする人もいる・・見てもらう側も、見守る側もストレスがたまってくるんだろう。
多分、これまでの家族関係が影響しているのかもしれないと思ったりする。
うちの母は、ますます依存性が高くなってきている。親子逆転してしまって、私のことを、母親を待っている気分とよく言う。数年前まで、元気な頃は、強気な言動が多かったけれど・・ただ、クールなところもあって、最近は特に、頼んでおくわ・・と言って、何事も任せっきるので、まだ気持ちよく、私も動けるから助かっている。
7度も入退院をくり返してねぇ・・と、家族の方がこぼしていた・・そのおばあちゃんが、昨日、隣のベッドにいたので驚いた・・8度目の入院。ああ、また始まるのかぁ、傍でお世話をしていた娘さんの顔が浮かんだ・・本人だけでなく、家族も大変。看病は、心身ともに、なんともしんどい事。
そのおばあちゃんは、まだ、しっかりしているのに、娘が来て手伝ってもらわないと、自分一人で食事をしょうとしない。病院食を嫌って、運んできてくれるものを食べたがる。そんな習慣をつけてしまったから、昼夜、食事時間に来なければいけない。負担が増えて、より辛いものになってしまっているようで・・出来る事は、なるべく本人自身でするように見守って・・手を出し過ぎないことも大事なんだと思ったりする。
2度目の入院をしてしまった・・一人息子家族のいるおばあちゃん、15年前に、財産分けをして、身辺整理をして、自ら老人ホーム行き決めたという。最初の手術の日に、お嫁さんとその娘さんらしい人を見たきりで、家族が尋ねてくるのを見たことがない。
寂しそうでもなく、愚痴を言うわけでもなく、自分が骨折してしまったんだから、自分のことなんだから、頑張って治るようにしないと、リハビリも頑張てるよと言う。どんな事情があるのか分からないけれど、誰にも頼らず、自立しているおばあちゃん、偉いなぁ・・と思う。
それぞれの人の考え方、生き方が、その人自身を作ってきたんだろう・・
年をとってしまうことは、どういうことなのか?どんな準備を心がけたらいいのか?いろんなおばあちゃんと出会って、いい勉強をさせてもらっているのかな・・
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*クリマスローズ・リビダス!

